私生活とサッカーの関わり

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ご無沙汰しております。スソンコーチです。 早速ですが、細かいことを省き本題に入らさせていただきたいと思います(笑) このようなテーマや内容を目にすることは多くあるかと思いますが、では具体的にどのようなことがあり、実際にグラーナではどのようなやりとりがあるのか?ご紹介させていただきます。 ◇U12高学年クラスでのひとコマ◇ トレーニング中には、小さい大きい問わず状況判断を迫られるような場面が多々あります。(意図的にわかりやすく出るようにしています。) 例えばトレーニングの説明後グループ分けをして、各ステーションに均等に人数が分かれるようにと促した時、一向にグループが分かれません。 仲の良いプレーヤー同士が固まってしまい偏った人数編成となり、スムーズにトレーニングへ移れないことがあります。 人数がある程度揃わない限り、そのトレーニングを進行させることができないので無駄なタイムロスが生じ、練習時間が限られている以上は一番楽しみな最後のゲーム時間が削られます。 その他でも、話を聞かずにいざ練習に入っても内容(やり方)がわからず再度説明のタイムロスなどなど・・・これらの積み重ねが最終的には自分たちに大きなデメリットをもたらすことを、ゲーム後に気付くことになります。 ここでいうデメリットは、状況判断を誤りゲームの時間を自ら失う、ということです。 これを私生活に例えてこんな話をしました。 2階建ての家に住んでいて、火事になりました。 2階で既に火の手が回り逃げ道を失った状況で一刻を争うとき、そのような状況でもパニックにならずに足を折ってでも飛び降りることしか生きる方法はない!と決断し行動に移すのか、それとも決断・実行できずにそのまま命を落としてしまうのか・・・ 極端過ぎる例えと言われればそれまでですが(特に後者はデメリットという表現は適正ではありませんが)、それをサッカーに置き換えると、大事な公式戦など試合の価値が大きくなればなるほど緊張感が増し、平常を保つことが困難になります。 その中でどれだけ冷静に、大胆にプレー出来るかが問われるようになります。 身体がストップしていても思考まで停止させないこと、ボール扱う時間以外でも、「頭の休息」与え過ぎないように工夫しています。 グループ分けの時の、顔見知りの輪から離れるというちょっとした勇気、決断力、行動力があれば状況は飛躍的に変化し、一歩前進するキッカケとなるはずです。 とは言えこの「ちょっとしたこと」は、理屈ではわかっていても行動に移すことの難しさは大人でも理解しています。 ◇幼児クラスで多く見かける場面◇ トレーニング場へ着くやいなや、袋からボールを取り出しその袋をその辺に投げて捨ててピッチに入って来る子がいました。 ・その袋は本来誰が管理しなければいけないのか? ・仮に強風で袋が飛ばされてなくなったらどうするのか? ・誰が働いて、お金を出して買ったものなのか? ・袋のひとつも管理できない人が、試合中に活躍できるのか? などなど、分かりやすく話しながらモノを大切に扱うことの重要性を伝えています。 たまにロボットが作業したかのように寸分の狂いなくカバンが並べられている光景を目にしますが、個人的には最低限のルールだけ設けて、自分である程度管理してどこに何があるかということが把握出来ていれば上出来かなと思います。 大人の自己満足で強制的に綺麗に並べることより、モノを丁寧に扱う大切さを理解しながら多少雑になっても自分なりに管理するほうが、個性があって面白みもあるかなと感じています。 年齢に応じて自立する過程を築くことが成長に必要なことで、「少しでも」この大切さがわかればいいかなと思っています。 当たり前ですが、年齢が下がれば下がるほどこのような失敗を繰り返すことをコーチ自身が理解出来ていれば、決して感情的に、理不尽に、意味なく罵声を浴びせることはないです。 上記2つのエピソードは一見簡単な課題に見えがちですが、子供たちは上記のようなエラーをたくさんしてしまうことは日常茶飯事で、頭ごなしに怒らずに何度も何度も粘り強く指摘しながら恐怖心が生まれないように工夫し、いつか改善してくれれば嬉しいと常に思っています。 もちろんコーチ陣も「またか~」と思うことはありますが、いつも笑い話のネタになります(笑) ひとつの壁を共に乗り越え成長したというプロセスが、子どもとコーチの「信頼関係」をより強固なものにするはずです。 ここまでのことはほんの一例に過ぎませんが、サッカーと私生活がどれだけリンクしているか見て取れます。 上記のように年代に応じて分かりやすい例え話をしながら丁寧に説明すると、子供たちの理解力アップにも繋がります。 サッカーから人生に必要なことを学ぶ。 私生活の向上が、サッカーのレベルを引き上げる。 子供であろうが大人であろうが、生きている限り色々な決断を迫られることがあります。 グラーナでは、いつ?何を?どのように?なぜ?などを細かく追及し指導のカタチ作りに日々余念がありません。 グラーナに関わっている子供たち、スタッフ、保護者さんなど全ての人々の間で相乗効果が生まれ、知らず知らずに良い影響を与え刺激しあえる関係になっていることを願っています。 それでは。 Liebe Grüße スソンコーチ

サッカー文化が根付くヨーロッパ(スペイン)での体験談

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こんにちは。 先月からグラーナに加わりましたテツコーチです。自分は今年の5月までスペインのセビージャという所でサッカーチームの第2監督(コーチ)として約1シーズンの間戦っていました。 世間ではコーチというと選手に比べたら目立たなく少し地味な仕事のイメージが多いかもしれませんが、自分がコーチをやって良かったと感じる事はチームが勝った時や選手の成長が見れた時など色々とありますが、1番嬉しかった事がスペインにいた時にあったのでその体験談を書かせて頂きます。 スペインでサッカーをやっている子は皆それぞれのチームに入っていて、幼稚園の年代から高校生以上の年代までの各年代で約8.9ヶ月間を通してのリーグ戦で戦っています。自分のチームは13歳から14歳の子達のチームで、日本でいうと中学生くらいの年代です。そして毎週末にホームかアウェイのグラウンドで試合があり、サッカーをやっている子がいる家庭では、週末になると家族みんなでその子の送り迎えをするのと同時に試合を応援するというのが文化や日課のようになっています。 もし、その子が試合でゴールを決めたら、仲間と喜び合うかピッチ横で応援している家族の所に走って行って家族にそのゴールを捧げたりする光景がよく見られます。なので基本的には監督やコーチの元へは選手はやってきません。自分がスペインでコーチをしていた時、VISAの関係でリーグ戦の最終節前に日本に帰国しなければならなくなってしまったので、自分の居る間の最後の試合はリーグ戦のラスト2試合目で、その試合はホームでありました。その試合の相手はそこそこ強く、前半は均衡していて0-0。ですが後半途中にようやく自分達のチームの子が1点を取りました。 その子はゴールを決めた直後、仲間や家族の元へは行かずに真っ先に自分の方へ一直線に走ってきて自分に抱きついてくれてゴールを自分に捧げてくれました。その後、チームとして5点を取り試合には6-0で勝ちました。そしてゴールを決めた全選手が、彼のように自分の元へ走って来てくれて自分にゴールを捧げてくれたのです。スペインでもそのような事はあまりないので、とても嬉しくて忘れられません。当たり前ですが、海外に挑戦するというのは選手、指導者含め決して簡単な事ではなく、文化、性格、言葉などと日本と違う事ばかりで、日頃の練習などでも悩む事もとても多かったのですが、その試合での体験から指導者としては普段感じる事の少ない選手からの信頼や感謝などを感じられ、自分はコーチをしていて良かったと思いましたし、またスペインに行くべきだと思いました。 最後までご覧頂きありがとうございました。以上が自分の日本では体験できないような経験談でした。 テツコーチ

なぜトップレベルの試合の映像を見せるのか。~良太解釈~

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みなさんこんにちは。ご無沙汰しておりました。良太コーチこと、津田良太です。本日も前回に引き続き、“闘う”ということを念頭に書きたいと思います。 本日は「マッチDVDを観ることの価値について」です。これには僕なりにオススメしたい理由が2つあります。   1つ目、「見ていると知らず知らず、できるようになるから。」 スポーツにおいて、イメージトレーニングの重要性は近年声高に叫ばれております。我が母校順天堂大学の研究では(http://www.juntendo.ac.jp/hss/albums/abm.php?f=abm00008213.pdf&n=vol6_p166.pdf) クローズドスキル「ある程度形が決まっている技術」(キック、ターン、トラップ、ドリブル等)においてはある程度形があり、それぞれに差はあるものの、大きく形があります。そういったものに関してはイメージトレーニングの効果が大きいとされています。(ちなみにオープンスキルとは状況に合わせて臨機応変に発揮しなければならないスキル) つまり、ハイレベルのスキルを繰り返し見て、頭に焼きつけることによって、そのスキルが速く身につくんです。場合によっては強烈に頭に焼き付いたことは一回でマネできたりもします。私も昔、よく海外のスーパープレーのニュース等を見ては学校でそれを友だちとマネしました。そうして、一個一個のスキルを抜き取って身につけて行きました。そうすると、それに近い状況が試合であったときに、体が無意識に反応するようになります。そうすることで、プレーの幅がどんどんと広がって行きます。   2つ目、「世界の闘う心をスタンダードにするため。」 ここは日本です。サッカー発展途上国です。農耕民族で闘う文化があまり無い国です。その中でそういった気持ちを涌き上がらせることは簡単ではありません。それは“ミラーニューロン”というものの働きがあるからです。人は他人の行動を見るとあたかも自分もそれをしているかのような感覚をもってしまいます。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3)つまり、周りが死ぬ気で闘わない世界に身を置いていると、それが当たり前になってしまいます。しかし、そこでDVDを通して世界の一番激しい争いをしている人たちの闘う姿を繰り返し見ることで、逆にそれを自分がやっていることように感じることができるのです。これが積み重なれば、その姿勢が普通になってくるので、自然と激しく闘うようになってきます。 これも一つ目と同じことなのですが、1つ目は技術について、2つ目は闘う心についてでした。   つまり、激烈に、猛烈に、練習をすることも、大切なことですが、本当に質の高い集中した状態での練習は一日に1時間半ほどしかできません。それ以外の時間はいかに「休むか」ということが大切です。体は休めながらも、ハイレベルのイメージトレーニングをすることで神経は、技術は、心は、鍛えつづけることができます。そうすることで、また次の練習の質が上がるのです。小さなことからコツコツと。西川きよしも言っていましたよね。   サッカー選手としての価値が大きく決まってしまう19歳前後までの時間は限られています。それまでにいかに成長するのか。24時間、365日。誰よりも高いレベルへ行くために。皆日本代表やヨーロッパプロを目指す人は自分が世界のトップになるという誇りを忘れずに。   今回は「マッチDVDを観ることの価値について」でした。   良太コーチ

sich etwas gutes angewöhnen

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こんにちは。スソンコーチです。 新年度から2カ月が経過し、新しい生活にもそろそろ慣れ始める時期になりましたね。 今回のブログ内容は、そんな時期にふさわしい内容(???)で書かせていただいてます。 毎度毎度なが~~い文章になっていますが、お暇な人はお読みになってください(笑) sich etwas gutes angewöhnen ドイツ語で良い習「慣」を身につけるという意味です。 みなさんも、癖や習慣がたくさんあると思います。 当たり前ですが、悪い習慣よりも良い習慣が身についている方が得ですね。 それはサッカーにおいても同じで、グラーナではサッカーを通じて良い習慣をたくさん身につけれるように心掛けています。 ●あいさつ ●自己管理 ●自己主張 ●協調力 ●チャレンジ精神 言葉では簡単に言えることであっても、それを大人の押付けではなく、子供自身が必要性を感じながら実践し習慣化させることは非常に難しいです。 グラーナの子どもたちがトレーニング中に上記のようなことが出来ない場合、そのことに関して責めたりはしません。 特にあいさつに関して、目も合わさずに口だけのあいさつする子がまだまだ多いです。 これは間違いなく「悪い習慣」のひとつです。 近づいてきてAbklatschen(タッチ)をするあいさつには、それを改善する意味も込められています。 しかしそれは子供たち自身だけに原因があるのではなく、その現場にいる僕自身(責任者)がそのような環境を作り出せていないという表れでもあります。 「原因・要因のベクトルは、まず自分に向ける」 恥ずかしながら、僕は完全に真逆の人間でした・・・だからこそ子供のうちに改善し、良い習慣にしてほしいと指導にあたっています。 ●attitude(姿勢、ふるまい) ●will(意志) ●decision(判断) ●anticipation(予測) ●communication(コミュニケーション) ざっくりし過すぎ尚且つ統一感がないようですが、トレーニングに励む子供たちを見て真っ先に頭の中に浮かぶワードで、サッカーを抜きにしても人生において大事な要素であること、それを【U6】【U9】【U12】とカテゴリー・年代に合わせてトレーニングに落とし込むことは難しく失敗の連続で、だからこそ毎回のトレーニングが面白いです。 話題を少し変えて、グラーナでは雨の日も当たり前のようにトレーニングをします。 なぜか? ・人工芝のグラウンド ・クラブハウス ・シャワー ・・・ 中止にする理由がないからです(笑) 一見、「雨の日に外でサッカーをすると体調を崩しやすくなる」などネガティブな要素が多くあるかと思われがちですが、むしろポジティブな要素の方が圧倒的に多いです。 成長するタイミングというのは、困難や逆境を乗り越えた時だと思っています。 悪天候の時はトレーニング場へ来るのも大変ですし、普段とは違うピッチコンディションでのプレー、レッスン後に風邪をひかないようにケア(着替え)するなど、子供たちとって小さな困難がたくさん待ち構えています。 すなわち、成長できるチャンスが多くあることを裏付けています。 「雨の日は練習を休む」という習慣が身についている人が、将来大きな壁(困難)にぶち当たった時に、はたして立ち向かえるでしょうか? しっかりケアをせずに風邪をひいたら? 次回同じミスをしないように、ミスから学べば良いと思います。 それが自立への一歩となるはずです。 好きなサッカーを通じてたくさんのことを学ぶ。 今では多くの子供たちが、その意図を理解してくれて雨の日でも喜んでグラウンドへ来てくれるようになりました。 サッカーを始めスポーツは、「人間性」が顕著に反映されるものだと思います。 老若男女、選手、指導者関係なく嘘偽りのない姿が、ピッチ上には表れます。 年を重ねるにつれて癖や習慣は変えにくくなってきます。だからこそ子供のうちに良い習慣を、サッカー(スポーツ)を通じてたくさん身につけてほしいですね。 … Read More

世界を追い越すために。

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こんにちは。良太コーチです。 僕のブログ第一号は「闘う」ということについて書きたいと思います。 (※僕は「日本人」という言い方をしますが、それは「日本に居る人」のことを指しております。国籍は決して関係ありませんことをご承知お願い申し上げます。)   スソンコーチは常日頃からサッカーで勝つには技術だけでなく、「球際の競り合いに負けない」ことと、「切り替え(判断)をいかに速くできるか」ということが重要かということを子どもたちに言い聞かせています。これはつまり「闘う」ということなんだと僕は思います。 日本ではグラーナが求める闘う姿勢は高校生年代で身につけることがほとんどです。僕自身も高校でその姿勢に目覚めました。そこからプロの道を志しましたが、その時点では遅いと感じ、指導者の道に進みました。 ドイツやアルゼンチンに行った方々のお話を聞くと、どうやら欧米の子達は小学生の年代からその姿勢を身につけている(というか既に持っている?)と聞きます。日本の小中学生は世界の中でも“上手い”方です。現に日本一に輝いた小中学生のチームや年代別日本代表が世界大会で優秀な成績を収めることはよくあります。僕の知る伝説では家長選手(A新潟)が中学生の時にブラジル人ディフェンダーをヒールリフトで3人抜いたり、森本(川崎F)が中学生の世界大会でチームは6位の成績を収めるも個人ではMVPをもらったりと他にも挙げれば切りがありません。日本の小中学生の業績は輝かしいものがあります。 しかし、世界との差は高校生レベルから徐々に開いてきます。そして、A代表のところまでくると、いつのまにか大きな差になって現れてきます。この差は何なのかと僕はずっと不思議に思っていました。世界でも類い稀な技術力と組織力を持つ日本。しかし、勝つことが出来ない。その原因を僕は「小学生年代の闘う」姿勢なのだとグラーナにきて感じました。先のハセコーチのブログにもありましたが、小学生の年代において闘うことに懸けているものがA代表での世界との差になっていると思います。 逆に言えば、FC東京の久保君のように技術も組織力もある日本人(特に小学生)が、闘うことに目覚めたとき、それは日本が世界で活躍するときだと僕は思います。   これからもグラーナではその闘う姿勢を教えて行ければなと思っております。今後とも宜しくお願い致します!   良太コーチ