こんにちは。

前回から少し間が空いてしまいましたが、今回はドイツサッカーの育成事情について感じたことをお伝えします。


トレーニングなどのピッチ上のアップデートももちろん早いのですが、年代に応じたゲーム形式や公式戦のあり方など、最終的な代表選手やプロ選手を輩出する仕組み的な部分の改革も非常に早いです。


今回は4年生8名+3年生3名(2015年生まれ6名、2016年生まれ5名)でTMを4試合と大会に参加しました。


vs FCケルン
vs NEC
vs デュッセルドルフ
vs ボルシアMG
5 vs 5の1DAY大会

この年代では、5 vs 5の試合が主流となっております。
ただのミニゲームではなく、11人制までのビジョンが明確に見える形で選手たちにサッカーを教え込みます。
GKを使ってのビルドアップ、攻守の切替えなど勉強になることばかりでした。
特にGKレベルは、当時自分が住んでいた10年前よりさらにレベルが高くなっている感じはしました。


ここで考えたのは、この形式をそのまま日本でやろうとしたらどうなるか?
しっかりと11人制のイメージを持たせた指導をできるのか、やれと言われたことしかできない国民性、やれと言われても普通にはみ出してしまう欧米諸国の子供たち。

普段から心がけているのは、自分たちが携わっているのは日本の選手たちであるということです。
その特徴が消えないようにしながらも「サッカー」を年代に応じて少しずつ教えていくことを常に試行錯誤しています。
今回の試合を見ても、サッカーがしっかり教えられている中でも尖ったもの(個性)がしっかり残っている、というよりは勝手に残る。

日本の子供たちは教えすぎると簡単に丸くなってしまう、、、ここは悩ましいところであります。

ヨーロッパの選手のイメージを聞くと『身体的にデカくて早い』という返答が返ってきますが、それも間違いではありません。
今回感じた部分は切り替えなどをはじめとしたプレースピードの速さ、常に数的優位をとって選択肢を与え続けること、決断力、相変わらずの勝利への執着心、、、元々備わっている部分の差は大きいのですが、それはやり方次第でイーブンに持っていけると思います。

渡独する度に思いますが、現場レベルは毎度のこと差が開いていると思います。

小学生から高校年代の試合を見ても、公式戦になればリスクを回避したサッカーになってしまい、いまだに大人の都合による勝利絶対主義が色濃く残っています。

これは選手の問題ではなく仕組みの部分(勝利という結果が出なければ能力が高い選手が入ってこない状況、一発トーナメントの多さ)が影響していると思います。

ドリブル、パス、トラップなど、常に試合のどの局面をイメージさせるか。
1 vs 1のトレーニングをするにしても、どのシチュエーションを連想させるかが非常に大事です。

スクール・チームと1週間で関わる時間は違いますが、コンセプトは同じなので、その部分はコーチ間でも共有できるようにしていきます。

次回は文化についてお話ししようかなと思います。
楽しみに待っていただけますと嬉しいです!

Bis dann.

オランダサッカークラブNECナイメヘンのジュニアたちと交流写真
ドイツブンデスリーガ ボルシアMGのジュニアたちと交流写真

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