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こんにちは。
子供たちにとって楽しい夏休みがあっという間に終わりました。
この夏、グラーナを発足してから初めてのジュニアのドイツ遠征を実施しました。
1回では書ききれないので、3回に分けてお伝えしたいと思います。

日本国内にも様々な留学をコーディネートする団体はありますが、僕がドイツへ子供たちを連れて行く目的は、留学事業をしたいことが主ではなく、僕自身が海外で得た経験が人生において欠かせないものになっており、それを還元したい一心で海外のプログラムを組むようになりました。

ヨーロッパのサッカー熱を肌で感じたり、同年代選手たちと対峙したときに何が違うのかは日本での指導中にも沢山伝えていますが、正直いくら口頭で言っても実際に経験をしない以上はピンときません。

幼少期には多くの経験・体験、そして苦労をするべきです。
今回は短い間でしたが、それでも10歳・9歳にとっては言葉や常識が通じず、食事も合わない異国で生活をすることは想像以上に大変だと感じました。
だからこそ、成長するんです。

新しい地に出向いたら、必ず「自分の足」で歩くようにしています。
今回もオランダの日帰り以外は全て電車をバスを乗って移動しました。
公共交通機関の30分〜1時間遅延は当たり前、終いには無くなってしまったり、、、笑

サッカーでも大会中に審判のジャッジに腹を立てたコーチが試合を放棄したり、などなど
一回のレポートでは書ききれない経験をたった10日の間にするんです。実際に何年も何十年も生活している人は、想像の遥か上の苦労をしながらも、大きな経験をしています。

海外に出たら、日本がいかに便利で安全な国かがわかってきます。
町中の至るところにコンビニや自動販売機があり、公共のトイレはいつでも使用でき掃除がある程度行き届いている。
先述した電車の遅延を始め、トイレに行きたいときにいけずあったとしても基本的には有料、水を飲みたい時に買う場所が簡単に見つからないなど、例を挙げればキリがありません。

『言語力ではなくコミュニケーション能力の向上を』

意思疎通を図る上で言語は重要です、が、それ以上に大事なのは人に何かを伝える意思の部分です。例え言葉がわからなくても、相手に何かを伝えようと必死になれば、不思議とその意図を汲み取ってくれるケースが多いです。

日本の国民性を考えると、この部分が圧倒的に欠けています。
完璧な文法を求めてしまうあまり伝えることを躊躇してしまいます。
例えが上手く伝わるかわかりませんが、日本で外国人が困っている時に私たちは「英語」を話しかける努力をします。
一方海外で僕たちが困っていると、当たり前ですがその国の言語で話しかけてきます。
マインドの軸が自分にあるかどうかという問題もあります。

僕たちは「相手に合わせる」ということを必要以上にしてしまいます。
他者比較や承認欲求が大きすぎるのは、文化的な部分も大きく、反対に自分をしっかり持って突き進む人間を異端児扱いし排除する傾向もまだまだあります。
このメンタリティは、サッカーの部分でも大きく影響してます。

今回渡独した選手たちもそうですが、留学・遠征はせいぜい10日間です。
最初は構えてしまいますが、少しずつ慣れて最後の方には楽しく現地の子供達とコミュ二ケーションをとり積極的になります。
しかし帰国したらまた元に戻ってしまう。

こちらでできるのは、あくまできっかけ作りをしてあげて将来どこかのタイミングでまたヨーロッパでサッカーをしに戻ってきたいと思ってくれたら嬉しいですし、その時に今回の経験が活かされればアドバンテージなっているはずです。

次回は、実際のサッカーの中身についてお話しします。
それでは。

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リャン

こんにちは。

早い方は既にGWに突入していますね。
皆さんにとってGWは休みを満喫できるも期間でしょうか?
はい、サッカーのコーチはこの期間は多忙です、日本だけですが(笑)

さて、トレーニングをしていく中で常に私たちコーチがやるべきことは「選手たちの成長とチームの勝利」です。
ここに対してどのようなアプローチをするかは、コーチの数だけフィロソフィーがあります。
今回はトレーニングの中身についてお話します。

自分にとって良いトレーニングは、「シンプルでわかりやすい」です。
昨今ではSNSも発達して色々なトレーニング動画を見ることができるようになりました。
ただ、同じメニューを違う2人のコーチが実施すると、全く別の内容となります。

要は、何を伝えたいか?何を向上させてたいか?何を改善させたいか?
がしっかり選手・チーム全体に伝わることが大切です。

トレーニングをしながらも、しっくりくるとき、こないときがもちろんあります。
上手くいったことは継続する、上手くいかなかったことの原因をしっかり把握して次に活かす。

①試合でできたこと・できなかったことの振り返り

②トレーニングで改善を図る

③試合で再度確認

この繰り返しです。

わかりやすい例は【パスミス】です。
プレーを良く観察すると、パスミスの原因は判断に付随するものが多いです。
プレッシャーからくる、焦りからくる、認知エラー(判断ミス)。
これをパスの技術が足りないと思ってしまうケースがあります。
この部分をどのように伝えてあげられるか、ここで指導力が試されます。

技術と判断は常にセットです。

今は、Jrユースとスクール全学年を担当していますが、カテゴリー問わず共通して意識させていることです。

正解がない以上大変さもありますが、上手くいったときの達成感はその反動で大きいです。
10回のトライのうちに成功することは1回あるかないかです。

怖がらずに自分の判断を信じて、ワンプレーずつにこだわりをもってもらえれば成長スピードも上がると思います。

幼少期から、自分を成長させるサイクルを身に付けていきましょう。
それでは素敵な休暇をお過ごしください。

リャン


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こんにちは。
久々にブログを書きたいと思います。

今年の春休みにU14選手と一緒に、初めてのドイツ遠征を実施しました。
自分自身が3年間生活した場所に、自分が作ったチームで来ることは感慨深いものがありました。

前置きはさておき、
日本ではまだまだ「やり過ぎ文化」が根強く残っています。
所属しているチーム練習に加え、色々なスクールや習い事漬けで幼少期の燃え尽き症候群や怪我の多さなど、ピッチ内の問題以上にピッチ外の問題の方が大きいと考えてます。

週末の試合について、欧米諸国では週末は土曜・日曜のどちらか1回の活動が当たり前(イレギュラーに入ることも稀にある)で、どちらかの1日は家族や友人と過ごすことが日常です。

試合時間も非常に短いです。

U14もトレーニングマッチをレヴァークーゼン・デュッセルドルフなどブンデスリーガアカデミーを含み5試合実施、どれも基本的には20分×4本の80分というレギュレーション。
この部分を見ても、いかに日本は高校年代までやり過ぎなのかがわかります。
現地でサポートしてくれたドイツ人の友人にも「10日間で5試合とか、お前アホなのか」と嫌味を言われました(笑)
理解はしてますが、はるばるきたから多少無理したいのが本音です。

グラーナでは、
ジュニア:20分×4もしくは15分×5
Jrユース:25分×4もしくは30分×3
が基本となります。
もちろんアウェーのチームさんに伺う際は、そちらのレギュレーションに従います。

日本で活動している中で、まるっきり欧米諸国のモノマネをすることは意味を成しません。文化的に職人気質、繊細な作業をハイクオリティーでこなせる技術は、世界的に見ても群を抜いていると思います。

ひたすらコーンドリブル・リフティングを繰り返す、素走りを何時間も永遠と忍耐強くできる、これは間違いなく外国人にはマネできない部分です。
ただ、競技時間が統一されている以上、決められた時間内に勝負をつける力が必要です。

自分でスイッチを入れて短時間で100%出し切る選手
かたや70%〜80%で抑えてしまう選手

ボールを使ったトレーニング出し切る癖をつけて欲しいのは確かですが、右にならえ・失敗を良しとしない環境で育っている以上、どこかで走力を高めるために強制的に素走りの時間を作らなければいけない。それをやらされているのではなく、できるだけゴールを見せて走る必要性を伝えています。

自分は学生時代は走りが本当に苦手で、何度も妥協の道へ逃げました(笑)

クラブではまだまだ目立った成績を残せていませんが、それでも選手個々がある程度レベルアップしている実績は少しずつ出てきました。

他がやっているのにうちはやっていない、など、やってないことで不安になってしまう話は良く聞きます。その大人の不安の犠牲になっているのはいつも選手(子供)です。
習い事で遊びの時間が少なくなることもあまりお勧めしません。

サッカーも限られた時間で出しきれなかった、という余白(後悔)が次の練習などに活かされれば良しです。

ヨーロッパの1例ではありますが、あるクラブではジュニア年代は1週間の練習・試合を含みサッカーをする時間を320分〜340分を目安にするなど、科学的根拠に基づいた育成が徹底されています。

まだまだそういった部分では日本のサッカー事情は遅れをとっている部分が多いと、認めざるを得ません。
ただ、前述した通り日本選手しかできない部分もあります。

良いものを残して、悪い部分を改善することを日々考えながら、アカデミーとしても現場力を高めていきたいと思います。

ご精読ありがとうございました。

リャン

【関連ブログ】経験させてあげたかったこと

こんにちは。久方振りすぎて存在を完全に忘れられてしまいましたが、ひっそりとブログを書いています。

グラーナをスタートして、良いことも悪いことも含めたくさん人生経験を積ませて頂いている中で、ありがたいことに毎日毎日、毎年毎年、少しずつ新しい取り組みができています。

そんな中「自分の作ったチームでドイツ遠征」という目標をこの春に実現させていただきました。

日本国内でも様々なチームや企業さんが留学プログラムを提供していますが、GLAUNAとして常に心がけていることは「自分にしかできないこと」。

航空券価格の高騰に追い打ちをかけるように円安もあり大変でしたが、なんとか低予算でプログラムを組めたこと、それは実際に生活していたケルンという街、現地の友人などの大きなサポートのおかげであり、当時の自分の海外経験が活かされたことを嬉しく感じられる時間でもありました。

⚫トレーニングマッチ

イースターホリデー期間ではありましたが、レヴァークーゼンやデュッセルドルフなどをはじめトップクラスのチームと5試合を組むことができました。

⚫スタジアム観戦

今期圧倒的な強さでリーグを制したレヴァークーゼン、シャルケ、ボーフムなど一気に3試合を観戦。

シャルケからトラムに乗ってボーフムに移動し、梯子ブンデス観戦も強行できました。

日程的に幸運に恵まれましたが、選手たちに伝えたかったことはサッカーを続けることの素晴らしさです。

プロサッカー選手になる、なれないは、実力や運にも大きく左右されます。

ただ、スポーツの本質はそこではありません。

その国の文化・言葉・人を経験することは、その後の人生にとっても大きな財産となります。

日本でも少しずつサッカー文化が根付きつつありますが、他のサッカー先進国と比べるとまだまだだということを今回の遠征では肌で感じる瞬間がたくさんあったと思います。

スタジアムで自分の愛するクラブの応援に老夫婦がビール片手に熱唱する姿、道中のトラム(路面電車)で若いシャルケファンのお兄ちゃんたちに絡まれたり、日本では絶対に経験できない場面に遭遇できたこと、選手たちの今後に大きく影響してくれれば嬉しいです。

老夫婦がビール片手に熱唱されています
トラム(路面電車)で若いシャルケファンのお兄ちゃんたちに絡まれた様子(笑)

こんなやりとりがありました。

これは日本とサッカー先進国の文化の違いを痛感させられる部分でした。

⚫シャルケ→ボーフムの移動中(トラム内)での出来事

シャルケファン:君たちはどのチームが好きなんだい?

グラーナ選手A:・・・マンC

シャルケファン:違うよ〜!日本のだよ!

グラーナ選手A:・・・ヴィッセル神戸

シャルケファン:そうか!じゃ、ヴィッセルの応援歌教えてよ!

グラーナ選手A:・・・わからない

シャルケファン:なんで????

グラーナ選手A:・・・

このやりとりで、日本とドイツではサッカーを好きという意味合いが違うことがハッキリわかります。

僕自身も日本国内ではスタジアムに行くことはほとんどありませんでしたが、ヨーロッパのスタジアムに魅了された1人です。

ドイツ生活時代は常にギリギリの状態でしたが、それでも充実した日々だったと思い返せるのはサッカーが生活の一部としてあったからだと思います。

同世代の海外チームとの試合ももちろん大事ですが、1番経験させたかった部分はまた違うところにあります。

数年間生活をすることと10日間の遠征では、身につくことや得られる経験値も全く違うことはわかっていますが、この経験が子どもたちの将来に良い影響を与えられたなら、実施した甲斐があります。

毎年春に新U14選手がドイツにお邪魔しますが、日々変わりゆくサッカーシーンに食らいつきながら自分自身も向上していきたいと思います。

コロナで行けなかったU15選手は夏に韓国遠征が決まりました。

遠征費を捻出していただいている保護者さんに感謝の気持ちを忘れずに、選手たちに唯一無二の経験をさせてあげられるように尽力します。

またブログも書きます(笑)

それでは。

リャン

海外遠征プログラムについてはこちらから

こんにちは。
なおきコーチです。

今回はサッカーの楽しさについて書いていきます。

自分は小学校4年生からサッカーを始めました。周りと比べるとかなり遅く始めたので、できないことだらけでサッカーって難しいなという感覚でした。

そこからサッカーが楽しいなと感じた瞬間は、プレーが成功する、点を決めた時でした。
当たり前かもしれませんが、段々プレーが成功する回数が増えたりして強烈な楽しさという感情は薄れていく人が多いかと思います。

しかし、それはあくまでも経験を積んでいる選手です。
最初の内は何気ないパス1本、パスをコントロールする、ドリブルが思い描くようにできた、シュートを決めることができた!
など、小さな事に喜びを感じること、指導者からしたらそれらを感じてもらえるように創意工夫をして練習を考えます。

自分は下手くそな選手なので、未だにプレーをする時はワクワクしながらプレーをしています。笑

今の自分自身のサッカーに対しての楽しいと思う瞬間は、チーム全体で狙い通りに点を取ること、またGKコーチであるのでシュートを止めることに楽しさを感じます。

皆さんはどうでしょうか?

サッカーとはカオスなスポーツですが、人それぞれ楽しさは異なると思います。

これからサッカーを始める人、始めて間もない人、続けている人はサッカーのどのような時に楽しい!
と思う瞬間があるのか探して、感じてみてください。

どんどんサッカー中毒になってもらえればと思います!

それでは今日からどんどん楽しさを発見していきましょう!