いつもありがとうございます。

コーチとして勤務している黒木と申します。

  

先月の月末一週間、お休みをいただき ドイツでUEFAライセンスの更新をしてきました。
休んだ分、研修報告という形で初めてブログというものを書かせていただきます。

少しでも こども達の知識欲や想像力を刺激できれば嬉しいです。

  

  

初日は順調な空の旅!

とはいかずに、出発が大幅に遅れ、予定していた乗継ぎ便に乗ることができませんでした。。。

夕方到着のはずが、夜中に到着。

  

初日は日本人の友人の家に泊まる予定だったのですが、さすがに深夜はないなーと思い、眠かったので最寄り駅で寝ることにしました。

少し寝ていると 黒木さーん、どこですかー? と連絡が!
持つべきものは友ですね、迎えにきてくれました。感謝です!!

明け方まで情報交換とドイツビールを楽しみ、次の日に備えます。

  

  

    

上の写真は dm というドイツでよく見かける大手のドラッグストアで、日本のドラッグストア同様、様々なものが手に入ります。

特にオリジナルブランド商品は品質も良く、安価なのでとてもお勧めです。

日本からは友人達に配るお土産しか持ってこなかったので、この日もシャンプーや歯ブラシ、サプリなどはこのお店で購入。 着替えや研修で使うトレシューなどは近くの雑貨屋で揃えました。

お昼過ぎまで お世話になった友人へお土産を渡しに行き、再び初日の友人の職場訪問です。

  

  

  

この友人、土佐堅志さん(通称・堅ちゃん)は、U17カテゴリーのブンデスリーガに所属するチームでコーチ・分析担当として働いています。

この地域のブンデスはハイレベルで、日本でもお馴染みのシャルケやレバークーゼン、ドルトムントやFCケルン、ボルシア・メンヒェングラートバッハなど、ドイツ1部のチームが集中しており、各年代での代表選手なども多く 非常に高いレベルにあります。

自分の場合は、TMや大会などでこれらのチームと対戦し、もちろん本当の負けず嫌いの集まりなので真剣勝負ですが、リーグ戦で1シーズンを通して闘うという経験はありませんでした。

  

日本にはリーグ戦の文化がまだ根付いていないと感じますが、ヨーロッパではU7やU8(小学1年生)で、規模は違えどすでにリーグ戦を行っています。

1部リーグからちびっこまでシーズンを通してのリーグ戦が存在するので、すべての人がリーグ戦の面白さや厳しさ、大変さなどを経験しています。その為リーグ戦の楽しみ方を心得ているので当然プロリーグは盛り上がりますし、感情移入する人は大変多いです。

  

シーズンを通してのリーグ戦は選手、コーチを問わず、本当に人を成長させてくれるのものだと実感しています。

ですので、今回の訪問は友人達との再会と同じかそれ以上に楽しみな事の1つです。

  

  

  

先ずは、メインコーチであるマックス氏へ参加交渉からはじめます。

” 堅志の友達なら俺の友達だ ” とOKをもらい、しばらく情報交換。

この日は先週末に行われた試合の分析から始まりましたが、まずはトレーニングの開始時間までに、コーチ陣のみでポイントを切り取った映像から分析をはじめます。

映像の編集やポイントの抽出、改善点や続けるところなどは堅志が洗い出し、手際よく映像と説明によってポイントを整理していました。

大事な時期でしたし、皆 真剣そのもの、話し合いにも熱が入ります。

  

次に時間になると、チームの選手たちが部屋に入って来ました。

選手たちからすると、部屋の中に知らないアジア人が1人偉そうに座っています。

  

次の瞬間、誰に言われる訳でもなく、全員が挨拶の握手を 自然とそのアジア人としました。

ドイツには5年程住んでいましたが、当初はこのコミュニケーション能力の高さには本当に驚かされていました。

この日、このチームに限ったことではなく、友人の友人やコミュニティの関係者であることがわかると、彼らは必ず挨拶を交わします。

僕個人としては素晴らしいと感じたことですし、グラーナでも選手たちに伝えていきたいことの最たるものだと思っています。

  

その後、選手が席につき 映像の確認と状況把握が続きます。

この分析の時間でもそうですが、自分の意見を言う選手がとにかく多い!

それが合っていたとしても、間違っていたとしてもです。

  

後でこの主張することの重要性にも触れますが、コーチ陣からの一方向的なやり取りでなく、双方でのコミュニケーションが必ず見られます。

日本で、この双方でのやり取りを通常化することは本当に難しいのですが、チーム運営ではプライオリティの一番目に来るものだと自分は考えます。が、やはり難しいのでいつも試行錯誤です。

  

  

  

映像を通しての分析で、チームでの課題や修正点を話し合った後は、実際にグラウンドでそれらを確認します。

この確認と修正という作業を、リーグ戦では基本的に毎週行います。

 

メインコーチによって その手法は様々ですが、チームやコーチ、クラブとして目指しているサッカーがあります。

毎週の確認と修正の他に、目指しているサッカーへ近づくため、トレーニングをテーマに沿って行うことがよくあります。

  

自分はこのタイプですが、ヨーロッパと日本ではテーマの進捗状況の把握がかなり異なります。

海外の選手は解る、解らないをハッキリと主張しますが、日本の選手は解らなくても曖昧にしてしまう特徴があります。

海外でこれをやってしまうと 信用されなくなってしまうので、将来 海外でプレーしようとしている子ども達は気を付けてください。

  

  

  

最後はこのチームのキャプテンと。

普段自分の写真をとることはゼロですが、彼が一緒に撮りたいと言ってくれたので撮りました。

7年前、同じクラブチームのU10で目や髪をクリクリさせていた小さな子が、こんなに大きくなって、頑張ってこのチームのキャプテンとして成長していました。

本当にビックリでしたし、嬉しい再会で、サッカーを続けていれば また会えるんだとつくづく思いました。

  

  

グラーナを卒業していく選手たちとも 良い再会ができるように、自分自身がより成長し、できる限りの知識や経験を伝えていければと考えています。

  

次の日からライセンス更新講習がはじまるのですが、長くなってしまったのでまた次回に書かせてください。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

黒木