こんにちは。久方振りすぎて存在を完全に忘れられてしまいましたが、ひっそりとブログを書いています。

グラーナをスタートして、良いことも悪いことも含めたくさん人生経験を積ませて頂いている中で、ありがたいことに毎日毎日、毎年毎年、少しずつ新しい取り組みができています。

そんな中「自分の作ったチームでドイツ遠征」という目標をこの春に実現させていただきました。

日本国内でも様々なチームや企業さんが留学プログラムを提供していますが、GLAUNAとして常に心がけていることは「自分にしかできないこと」。

航空券価格の高騰に追い打ちをかけるように円安もあり大変でしたが、なんとか低予算でプログラムを組めたこと、それは実際に生活していたケルンという街、現地の友人などの大きなサポートのおかげであり、当時の自分の海外経験が活かされたことを嬉しく感じられる時間でもありました。

⚫トレーニングマッチ

イースターホリデー期間ではありましたが、レヴァークーゼンやデュッセルドルフなどをはじめトップクラスのチームと5試合を組むことができました。

⚫スタジアム観戦

今期圧倒的な強さでリーグを制したレヴァークーゼン、シャルケ、ボーフムなど一気に3試合を観戦。

シャルケからトラムに乗ってボーフムに移動し、梯子ブンデス観戦も強行できました。

日程的に幸運に恵まれましたが、選手たちに伝えたかったことはサッカーを続けることの素晴らしさです。

プロサッカー選手になる、なれないは、実力や運にも大きく左右されます。

ただ、スポーツの本質はそこではありません。

その国の文化・言葉・人を経験することは、その後の人生にとっても大きな財産となります。

日本でも少しずつサッカー文化が根付きつつありますが、他のサッカー先進国と比べるとまだまだだということを今回の遠征では肌で感じる瞬間がたくさんあったと思います。

スタジアムで自分の愛するクラブの応援に老夫婦がビール片手に熱唱する姿、道中のトラム(路面電車)で若いシャルケファンのお兄ちゃんたちに絡まれたり、日本では絶対に経験できない場面に遭遇できたこと、選手たちの今後に大きく影響してくれれば嬉しいです。

老夫婦がビール片手に熱唱されています
トラム(路面電車)で若いシャルケファンのお兄ちゃんたちに絡まれた様子(笑)

こんなやりとりがありました。

これは日本とサッカー先進国の文化の違いを痛感させられる部分でした。

⚫シャルケ→ボーフムの移動中(トラム内)での出来事

シャルケファン:君たちはどのチームが好きなんだい?

グラーナ選手A:・・・マンC

シャルケファン:違うよ〜!日本のだよ!

グラーナ選手A:・・・ヴィッセル神戸

シャルケファン:そうか!じゃ、ヴィッセルの応援歌教えてよ!

グラーナ選手A:・・・わからない

シャルケファン:なんで????

グラーナ選手A:・・・

このやりとりで、日本とドイツではサッカーを好きという意味合いが違うことがハッキリわかります。

僕自身も日本国内ではスタジアムに行くことはほとんどありませんでしたが、ヨーロッパのスタジアムに魅了された1人です。

ドイツ生活時代は常にギリギリの状態でしたが、それでも充実した日々だったと思い返せるのはサッカーが生活の一部としてあったからだと思います。

同世代の海外チームとの試合ももちろん大事ですが、1番経験させたかった部分はまた違うところにあります。

数年間生活をすることと10日間の遠征では、身につくことや得られる経験値も全く違うことはわかっていますが、この経験が子どもたちの将来に良い影響を与えられたなら、実施した甲斐があります。

毎年春に新U14選手がドイツにお邪魔しますが、日々変わりゆくサッカーシーンに食らいつきながら自分自身も向上していきたいと思います。

コロナで行けなかったU15選手は夏に韓国遠征が決まりました。

遠征費を捻出していただいている保護者さんに感謝の気持ちを忘れずに、選手たちに唯一無二の経験をさせてあげられるように尽力します。

またブログも書きます(笑)

それでは。

リャン

海外遠征プログラムについてはこちらから